平成29年7月16日に第22回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。
平成29年7月16日(土)午後1時から群馬大学医学部臨床大講堂にて第22回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。医師、看護師、介護士、医療相談担当者、臨床心理士、医療・福祉関係等、多職種の皆さんの多数のご参加(180名)があり、認知症高齢者の自動車運転に関する関心の深さを感じました。地域拠点型認知症疾患センターである原病院とサンピエール病院から、それぞれでの地域での認知症医療と多職種連携の活動報告がありました。今回の特別講演として、警察庁交通局運転免許課高齢運転者等支援担当補佐の永沼義道様から「認知症と自動車運転~改正道路交通法の運用について~」のご発表がありました。まず高齢者の自動車運転の事故件数比率が全体の交通事故のなかで増加傾向を示していることから、高齢者の自動車運転者の免許更新の新制度の必要性と変更内容についての丁寧な説明があり、各県での取り組み状況も併せて発表されました。近年、申請による運転免許の取り消し(いわゆる自主返納)の件数は増加傾向にある一方で、認知症診断医の特定地域の偏在や交通機関が十分でない地域での移動手段ついての今後の課題も指摘されました。高齢運転者交通事故防止対策に関する関係閣僚会議や有識者会議が昨年11月に行われ、高齢者の自動車運転雄の事故防止に向けて国を挙げて取り組んでいる現況についても報告されました。各発表後には多くの質問・コメントがみられ、盛況のうちに第22回研修会を終えることができました。