杏林大学もの忘れセンター視察
平成23年6月24日の午後、当院の認知症疾患医療センターのメンバー9名で三鷹市にある「杏林大学もの忘れセンター」(神崎恒一)高齢医学教室教授兼もの忘れセンター長)の視察に行きました。
先代教授の鳥羽研二先生(現国立長寿医療研究センター病院病院長)が2006年11月に大学病院としては全国で初めて設置されたもの忘れセンターであり、現在、神崎教授が引き継いでさらに発展させておられます。
同センターは大学病院外来の6階に独立した診療ブースを有し、患者診療のシステムがしっかりしており、外来診察時間の短縮のために種々の工夫がなされていました。センターのメンバーは医師ばかりでなく、看護師(認知症看護認定看護師を含む)、臨床心理士、言語聴覚士など種々の医療スタッフから構成されており、各自が役割を自覚し効率よく仕事に取り組まれていました。
複数のスタッフから「もの忘れセンター」の現状と問題点、また地域住民、地域医療機関との認知症疾患医療についての報告がありました。
同センターが地域医療機関と連携を図り、認知症診療の質の向上に努力されていることなど説明して頂きました。
約2時間の短い時間の視察でしたが、神崎教授をはじめ多くのスタッフが協力して積極的に取り組まれている姿勢に感銘を受けました。
当センターの発展に向けて学ぶことが多かった訪問でした。 (池田将樹)