群馬大学医学部附属病院 認知症疾患医療センター

tel:027-220-8047 これまでの活動記録

第1回群馬大学附属病院認知症疾患医療センター研修会が開催されました。

DSC_0024.2-300x201平成23年7月14日、群馬大学医学部臨床中講堂にて当センター研修会が開かれました。
当院病院長の野島教授による開会の御挨拶から始まり、当センター池田が群大病院認知症疾患医療センターの現況を報告しました。
群馬県高齢福祉課・尾池先生より「群馬県の精神科救急情報センターの業務内容」についての報告があり、群馬県の高齢者福祉と精神疾患医療体制、さらに県内での認知症疾患センターの重要性を説明されました。

今回の特別講演として、埼玉精神神経センターの丸木雄一先生から「認知症疾患医療センターの実績と展望」の御講演がありました。
地域での多種職種医療者による認知症疾患診療のネットワーク作りに御尽力され、実体験に基づいた内容で大変に説得力のある講演であったと思いました。
高齢者人口の多い地域で、診断・治療・介護ケアを行うことは至難の業と思いますが、医師ばかりでなくケア・マネージャー、地域包括センター、介護サービス関係者や開業医の先生方と認知症疾患センターの連携(コミュニケーション)がよくとれており、ネットワークの組織作りに成功されているものと拝見しました。
普段からの情報交換が何より重要であると強調されており、丸木先生の認知症医療にかける並々ならぬ情熱を感じられずにはいられませんでした。

講演後には多数の質問がありましたが、的確で丁寧なお答えをされていたのが大変印象的でした。
閉会の御挨拶を精神科三国教授がされましたが、医療の原点は人と人の関わりにあり、認知症医療においても患者と医師だけではなく、幅広い職種医療者が介在し、より良い方向性をもった医療が実現可能であろうと締めくくられました。

当日は、院内に他の研究会があったにもかかわらず88名の参加者があり、会場にも熱気が感じられ、認知症医療の関心の高さを再認識しました。

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