平成28年7月31日第20回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。
平成28年7月31日(日)午後1時から群馬大学医学部臨床大講堂にて第20回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。医師、看護師、介護士、医療相談担当者、臨床心理士、医療・福祉関係等、多職種の皆さんの多数のご参加を頂きました。センター長の池田佳生教授(脳神経内科)から開会の挨拶から始まり、地域拠点型認知症疾患センターである二病院から活動報告をして頂きました。篠塚病院からは業務活動の報告をはじめ、群馬県で使用開始された「ささえあい手帳」について発表して頂きました。今年度から群馬県認知症疾患医療センターに指定された美原記念病院からは、実際の事例を含めた活動報告をして頂き、センターとしての活動が順調に進んでいる様子がうかがわれました。特別講演として、厚生労働省老健局長であった三浦公嗣先生から「これからの認知症施策」の演題のご発表がありました。まず医療・介護の連携と地域包括ケアの必要性と重要性について説明され、2015年1月に厚労省から発表され、その作成にも直接関与された「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の内容について踏み込んで詳しくお話し頂きました。難しい内容を大変分かり易く説明され、今後の認知症施策を人と社会の関係として理解すべきと語られていたことが印象的でした。最後に精神科神経科の福田正人教授から閉会の挨拶があり、地域においての認知症診療は各方面との連携が重要であると締めくくられました。各発表後には参加者から多くの質問・コメントがみられ、大変活気のある有意義な第20回研修会を終えることができました。