平成29年2月19日に第21回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。
平成29年2月19日(日)午後1時から群馬大学医学部臨床大講堂にて第21回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。県内地域拠点型認知症疾患センターである田中病院(吉岡町)と吾妻脳神経外科循環器科(東吾妻町)から活動報告をして頂きました。田中病院からは業務活動の報告をはじめ、地域医療の一つとして認知症カフェを開設した活動内容を発表して頂きました。今年度から群馬県認知症疾患医療センターに加わりました吾妻脳外科循環器科からは、実際の事例の発表と診療所型センターとしての活動開始されている様子を紹介して頂きました。特別講演として、公益財団法人結核予防会複十字病院(東京都清瀬市)認知症疾患医療センター長の飯塚友道先生が「東京都北多摩北部の認知症地域連携について」の演題で発表されました。清瀬市を含めた北多摩北部地域での認知症診療での病診連携、地域行政や介護・福祉組織との連携についても具体例を挙げながら説明して頂きました。また、同院で行っている、脳機能画像、特にFDG-PETによる脳内糖代謝分布の解析により、DLBをはじめとした認知症診断が高い精度で可能になった報告もありました。最後に群馬大学医学部精神科神経科の福田正人教授から閉会の挨拶として、地域医療においての認知症診療は種々の役割をもつ各組織の連携が重要であると締めくくられました。