群馬大学医学部附属病院 認知症疾患医療センター

tel:027-220-8047 これまでの活動記録

平成31年2月24日に第25回群馬県認知症疾患医療センター研修会が行われました。

平成31年2月24日、第25回群馬県認知症疾患医療センター研修会が群馬大学医学部刀城会館にて行われました。地域拠点型センターの活動報告では、医療法人社団高仁会 吾妻脳外科循環器科の竹之内優様から山間部を含む広域医療圏での認知症診療活動の報告があり、診断や治療に難渋した認知症の2事例の発表がありました。医療法人中沢会 上毛病院の武井祐希様から同センターでの活動状況と若年性認知症支援コーディネーター実績報告があり、現状と今後の課題について発表されました。特別講演として、京都府立医科大学(精神機能病態学、精神科・心療内科)の成本迅教授が「認知症の人への医療行為に関する同意能力評価と意思決定支援について」という演題で発表されました。認知症の人への説明と同意を得るにあたっては、認知機能障害のパターンや重症度に応じた説明の工夫が必要とされ、本人の同意能力を評価し、意思決定には、家族を含むサポートが必要かどうか判断することも重要であり、意思決定できない場合には、関与する人たちが代理で意思決定するプロセスを大切にすることが重要であると強調されました。具体的に、同意能力評価のツールと意思決定プロセスモデルを考案し、実践している事例も提示され、取り組みの様子がよく分かりました。閉会の辞として、群馬大学大学院医学系神経精神医学教室の福田正人教授より、質の高い医療を進めて行くためにも、認知症の人への説明や同意を得るために医療スタッフの取り組みが今後も重要であると述べられました。169名の参加者があり、活発な質疑応答もみられ、実りの多い研修会を終えることができました。        

                 

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